
小学6年生の心羽のクラスに、不気味な雰囲気の少女が転校してくる。ある日、二人は廃墟へ向かうが、転校生が転落死してしまう。逃げ出した心羽が翌朝登校すると、クラスの誰もが彼女の存在を覚えておらず「そんな子は最初からいなかった」と告げられる。少女の存在を巡る、不可解な恐怖が幕を開ける。
ドキュメンタリーの名手・北田直俊監督が、旧ソ連の児童映画にオマージュを捧げた異形のホラー。白黒とカラーを織り交ぜた独創的な映像美で、日常が静かに狂気へ変貌する様を描き出す。撮影当時12歳の愛凜と山下かんなによる瑞々しくも不穏な演技、そして75分に凝縮された緊迫感が見どころ。